同期機の始動方式その4 〜直結電動機始動方式〜
まだある、同期機の始動方式
同期機の始動方式を今回はやってきたがこれで最後。
直結電動機始動方式という方式である。
これはその名の通り動かしたい同期機の軸に直接電動機をつけて無理やり動かそうというものである。
今までの始動方式はなんだかかんだ電気の使い方の工夫して動かしていたが今回はそういうなまぬるい話ではなく無理やり動かすののだ。同期速度になるまで別の機械で背中を押してやるイメージだ。
この取り付けてあげる始動用電動機には決まりがあるので覚えましょう
- 巻線型誘導電動機を使う。(つまりかご型ではダメ)
- 容量は5〜8%くらいにする
- 同期機よりも早く回らないと同期速度にたどり着けないので、電動機側の同期速度は同期機のものより高く選定する。
原理的には簡単なので理解しやすい。
運転中に始動用電動機を取り外すことができないので損失が大きくなるほか、電動機を取り付ける関係で大きくなってしまうのが弱点である。
まとめ
同期発電電動機の始動方式の一つである直結発電電動機は、同期機の軸に始動用電動機を接続し、始動を行う方式である。
選定する電動機は巻線型誘導電動機で、容量は5〜8%とし、同期速度は同期機よりも早くする。
大型機まで適用できるが、損失が多いことと、機械が大きくなり面積を取ってしまう欠点がある。